私は第3子妊娠中、実母が入院。さらに自分自身も妊娠糖尿病を患っていました。
産前産後は血圧も高くあまりいい状態ではありませんでした。
体重の増加は6キロに抑えていて、さらに元々やせ型で健康体だったので通院で済んでいましたが、本当はハイリスクな妊婦です。
そして、自宅には幼稚園の次女、小学校1年生の長女がいましたが学童にも入ることができず、私の入院中、夫の手助けが必要でした。
夫の仕事は急に休み事が出来ない仕事。事前に申請が必要。新婚旅行の時ですら、3日の休みが限界だというような会社でした。
そんな夫が有休・育休を使って3週間、長女・次女・末っ子の面倒を見てくれた時の話です。
- 有休・育休を使うとパタハラにあうの?
- 男性の育休って本当に取れるの?
- 男性が育休をとった経験談を聞きたい。

Contents
男性の産休・育休は取りづらい?パタハラって何?
「パタハラ」とは、パタニティー・ハラスメントの略。パタニティー(Paternity)は英語で“父性”を意味し、男性が育児参加を通じて自らの父性を発揮する権利や機会を、職場の上司や同僚などが侵害する言動におよぶことを、パタニティー・ハラスメントと呼びます。女性社員の妊娠・出産が業務に支障をきたすとして退職を促すなどの嫌がらせをすることを指すマタハラ(マタニティー・ハラスメント)に対して、パタハラは男性社員が育児休業をとったり、育児支援目的の短時間勤務やフレックス勤務を活用したりすることへの妨害、ハラスメント行為を指します。
『男性の育児参加をもっと積極的に』といろんなところで議論されていますが、現状の日本の企業でお父さんたちが育休を取ることは大変難しいのが現状です。
【体験談】夫に産休・育休が取得できるか聞いてみた。
私も夫に床上げまでの1か月間でいいから育休取ってほしいんだけど・・・とお願いしてみましたが『そんなことできるかな?制度はあるけど・・・。使えるかどうか、あまり期待しないでね。』と言われてしまいました。
でも、実母の入院・私の糖尿・高血圧があって本気で休まなきゃ!と思ってくれたようで結果的に、3年間使っていなかった有休を使う形で3週間のお休みをいただくことができました。
有休で足りない分は育休を数日分使ってくれました。急に『産まれました!会社いけません』と休まれるよりは仕事に影響が出ないと判断されたようです。
それが有休という形であっても本当にありがたかったです。
パタハラって、育休を取らせてもらえなかったり、とれたとしても元の職場に戻れない・元のような仕事を振ってもらえなくなるんだよね?
それって本当に怖いよね。
でも職場の先輩に私と同じように妊娠糖尿病・高血圧の人がいて『この病気は母子ともにめっちゃ危険なんだよ』って熱く語ってくれていたらしいの。持つべきものは同じ病気の人だと思ったね。
【体験談】夫が育休・産休・有休をとって私の出産をサポートしてくれた経緯。
妊娠が分かってすぐ実母が入院することになりました。しかも長期で入院。出産するころにも退院することは難しいと言われてしまいました。
妊娠中にも関わらず、病院に通うことになってしまった私。当時パートもしていたので肉体的にも精神的にも疲れてしまいました。
そんなときに妊娠糖尿病になり、内科に通う必要も出てしてしまって。幼稚園児と小学生の子供もいたので途方に暮れてしまいました。妊娠後期では高血圧気味になってしまい高リスク妊婦に。
夫は仕事柄、夜勤もあり何日か帰ってこないこともありました。事前に休暇を取らず急に休むという事ができない仕事だったので『子供が産まれました。今日から産休ください』ということは出来ません。
いつ生まれるか分からない状態で休暇を申請する必要がありました。しかも出来れば有休の範囲で。
普段から困っている人のシフトを変わってあげたり、人の仕事を家に持って帰ってくるような夫なので会社の皆さんもとてもよくしてくれたんだと思います。
結局、実母の調子も悪くもうどうにもならない状態だったので、予定日の10日前から3週間お休みをいただきました。
早く生まれてくれないと産後の有休を延長することが出来なかったのでヤキモキしましたが予定日当日に出産。産後14日間、自宅で長女・次女の面倒を見てもらうことが出来ました。
本当は産後から3週間のお休みもらえるとありがたかったんだけど、そんなに予定通りには行きませんでした。
(ちなみにうちの3姉妹の中で2人は予定日に産まれてきてくれています。)
育休明けの仕事はどうだったのか、夫に聞いてみました。
育休明け、本当にドキドキしながら仕事に行きましたが、ラインで仕事の話をほぼ毎日していたので復帰もスムーズでした。
産休中1度職場の皆さんに挨拶に行ったがよかったんだと思います。
仕事明けは自分にしかできない仕事は少しあったもののあっという間に『いつも通り』という感じでした。
むしろ『産後3週間で子供3人の世話、大丈夫なんか?』って心配されましたね。
仕事が始まってからはいつも通り夜勤も入っていて年末年始も休みなく仕事だったので妻のほうが大変だったと思います。
産休・育休問題があって会社にも家族にも愛着が産まれた。
家族に愛着というのは少しおかしいかもしれませんが、会社にも家族が助け合って生活できていることにもとても恩義を感じるようになりました。
それは私だけではなくて、夫も娘たちもです。
産休中、会社の方にご心配とご迷惑をかけておりますと挨拶にいったのですが、その時夫は長女・次女も仕事場に連れて行ったんです。
初めての職場に緊張気味の2人。私が子連れ出勤していたこともあり大人しくできる2人ですが普段と違うパパの顔にびっくり。会社の人に『お休みもらっていてご迷惑をおかけしています。ありがとうございます。』とあいさつすることが出来たようです。
育児休業制度
子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで(父母ともに育児休業を取得する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間<パパ・ママ育休プラス>)、申出により育児休業の取得が可能
また、産後8週間以内の期間に育児休業を取得した場合は、特別な事情がなくても申出により再度の育児休業取得が可能<パパ休暇>
育休は労働者の権利なんだから取得できて当たり前と思ってらっしゃる方もいるかもしれません。
でも、中小企業や零細企業ではなかなか難しいのでしょう。
私も夫も取れて当たり前とは思っていませんでした。上司の方や先輩方・同僚のみなさんの協力あってこそです。
次に誰から困っていたらシフト変わってあげたいと思う。と夫も言っていました。(元からそういってすぐに仕事を変わっちゃうタイプの人なんですけど。)
家族が元気だから働ける。健康のありがたさを実感することが出来ました。
男性も育休がもっともっと取りやすい世の中になったらいいのに願っています。

