『不登校なんですが、小学校に行きたい気持ちはあるんです。子供会に入れますか?』という話がありました。もちろん入会することはできます。そして私が所属している子供会は3つの小学校が合同チームになっています。将来通う中学校はみんな同じ。
私も子供たちを子供会に入れた理由の1つに、他校のお友達も出来たらいいなと思っていました。
これがきっかけで学年の違うお友達ができて学校に行けるようになったらいいなぁと心から願っています。
学校に行けない子供たちが家庭と学校以外の場所に居場所を見出すことの重要性についてお話します。もちろんそれは子供会でなくてもいいんですよ。
- 子供が理由もなく学校に行けなくなった。
- 今の学校になかなかなじめない。
- 子供が反抗期に入った。
- 子供が親のいうことを素直に聞けなくなった。
不登校の子供は学校や家庭以外のところで自分の事を肯定してもらえると心がスッと軽くなる場合があります。
ボーイスカウトやキャンプ・習い事や子供会など、学校に行けなくても活動できる場所がある。学校がすべてではないと思うことで『学校に行く』というハードルがスッと下がります。


Contents
不登校の子ども達の心の中は?
不登校となったきっかけ
平成 25年度「問題行動等調査Jにおける「不登校になったきっかけと考えられる
状況Jについて、小学校では、不安など情緒的混乱が 35. 3 %、無気力が 23. 0 %、
親子関係をめぐる問題が 19. 1 %となっている。また、中学校では、無気力と不安
など情緒的混乱が共に 26. 2 %、いじめを除く友人関係をめぐる問題が 15. 2 %
となっている。
上記を見て分かるように、不登校となるきっかけはいじめや人間関係のもつれなどではなく心理的な問題が一番多いのです。
心理的なものって明確な理由がないのできっかけがないとなかなか学校にいけないんですよね。
不登校になる原因は心が疲れているからと言っても過言ではありません。
最初は疲れていた心が時期を逃すとどんどん学校に行きづらくなってしまいます。
それは『学校にいけない自分はダメな子だ』『みんなが普通にできていることが出来ないなんて・・・』と自分に自信を無くしてしまうからなのです。

ふたたび学校に通えるようになるためには何が必要?
不登校の回復のきっかけにはどんなことがあるのでしょうか?
- 友達が誘いに来てくれたから
- 自分に自信を持てるようになったから
- 学期が変わったり、進級したから
- 自分に自信がついたから
などの理由が多くあげられます。
でも、進級のタイミングと友達の誘いがあったからという2点以外は少し曖昧で分かりにくいですよね。
不登校になることで『自分はダメな人間だ』と思う子が多い。
不登校になる子供は元々自己肯定感の低い子が多いのですが、不登校をきっかけに余計に自分はダメな人間だと思ってい舞うことが多いです。
親に『なんで学校にいけないの?』『みんな学校に行っているのに』って言われてしまうと『やっぱり自分はダメな人間なんだ』と思いがちです。
子供が不登校になることで親自身が自分の子育てに問題があったんじゃないのか?不登校にしてしまったのは自分のせいもあるのでは?と思って不安になる気持ちも分かります。
でも、子供たちも心の底では同じように不安を抱えているのかもしれません。
不登校の子供にとって一番大切なのは家庭内に居場所を作ってあげること。
不登校で学校にいけないし、でも家でも居場所がない。
それが一番問題です。
家が居心地が良すぎて不登校になってしまったのでは?と思って家からとにかく出さなくては!と思うかもしれませんが一番大切なことは不登校の子供にとって家はいてもいい場所で家族は味方だという事を分かってもらうことです。
それはまずは基本。
さらに家以外でもその子のことを認め、居場所となるところがあると不登校から一歩前進した状況になったと言えます。
親以外の人に褒められるっていうのもとても自信がつきますよね。
今回、不登校の子が子供会に入会して一緒にドッジボールの試合に出たりデイキャンプ・バスツアーに行きます。学校を少し小さくしたようなコミュニティの中でうまくやっていける自信がついたら学校にいけるようになるんじゃないかなあ?と期待しています。
【習い事や療育】自分の存在を認めてくれるところと立ち直れる。
不登校の子供の中には全く家から出られない子もいますが、多くは学校にはいけないけど買い物や散歩には出られるという子がいます。
むしろ、ずっと家から出ない子のほうが少ないのではないでしょうか。
親としては学校に行かないことで勉強に遅れをとるのも心配ですよね。
例えば
- 得意なスポーツの習い事をする。(スイミングなど個人競技)
- ボーイスカウトなど体験型の習い事に参加する。
- キャンプなどの泊り合宿で親と離れてみる。
- 塾で子供の得意な教科を強化してもらう。
など学校以外での体験をさせてみるのがお勧めです。
スイミングは水中でリラックス効果も期待できますし、ボーイスカウトやキャンプは親と子供が少し距離を取るいい機会になります。
自分に自信を持てる場所があれば気持ちはおのずと前向きになる。
家ともう1つ、何か自分に自信を持つことが出来る場所さえあれば心はどんどん前向きに回復していきます。
そんな子供を見ていると親も『学校に行けなくてもこの子には出来ることがあるんだ』と自信を持つことが出来るようになるかもしれません。子供の将来にも少し希望が持てるかもしれませんね。
そのうち、学校にいけるようになったりほかにやりたいことが見つかるかもしれません。